
1960年代末から1970年代にかけて日本で発生した、新宗教団体「創価学会」とその支持政党「公明党」が自らに批判的な書籍の出版、流通を阻止するために、著者、出版社、取次店、書店等に圧力をかけて妨害したとされる事件。
憲法に保障された言論の自由、出版の自由を侵害するものだとして、創価学会・公明党が激しい社会的批判にさらされた。加えて、創価学会・公明党の密接な関係が政教分離原則の観点から問題視された。1970年(昭和45年)、創価学会会長(当時、現在は名誉会長)の池田大作が、「言論妨害の意図はなかった」としながらも、公式に謝罪し、創価学会・公明党の問題点を改善することを公約した。創価学会内部では「言論問題」と呼ばれる。
妨害を受けた著者とその著作梶山季之
『小説・創価学会』(女性雑誌に連載 1965年7月5日)
森ごろう
『創価学会をあばく』(日本出版センター)
竹中信常
『創価学会―その性格と活動』(労働法学出版 1967年)
植村左内
『これが創価学会だ - 元学会幹部43人の告白』(しなの出版1967年、あゆみ出版社1970年)
内藤国夫
『公明党の素顔』(エール出版社 1969年)
隈部大蔵
『日蓮正宗・創価学会・公明党の破滅 - 日蓮正宗 危険な宗教・政党の体系的解剖』
(あゆみ出版社1970年)ペンネーム“隅田洋”名義
『現代のさまよえる魂 - 釈尊と邪教の対話』(あゆみ出版社 1970年)
『創価学会・公明党の解明』( (展望社 1969年、太陽出版 1970年) ペンネーム“福島泰照”名義
藤原弘達
この日本をどうする2『創価学会を斬る』(日新報道 1969年)
塚本三郎
『公明党を折伏しよう』(名南経済振興会 1969年)
大戸惺
『宗教の本質』(1970年)
『創価学会とは何か』 (山田直樹 新潮社 2004年4月15日)によれば、「出版妨害に遭遇した事件は分かっているだけで20近く存在する」という。